Meta社がTwitter対抗サービスSNS「Threads(スレッズ)」をローンチ ThreadsはTwitterに取って代わるSNSになりえるか?
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Meta社がTwitter対抗サービスSNS「Threads(スレッズ)」をローンチ ThreadsはTwitterに取って代わるSNSになりえるか?

Meta社がTwitterに対抗すべく、新SNS「Threads(スレッズ)」をローンチしました。Threadsはどういった経緯で出来たのか、現時点でのTwitterの相違点などを紹介したいと思います。

Meta(メタ)社は、FacebookやInstagramなどの人気のSNSを運営している企業ですが、最近新しいSNSをリリースしました。その名前はThreads(スレッズ)です。Threadsとは、どんなSNSなのでしょうか?



1.2 Threadsができた経緯 Twitter騒動とは?

そもそもMeta社はInstagramやFacebookがあるのに何故Threadsを立ち上げたのでしょうか。それは6月30日のTwitter騒動が原因となります。Twitter社は6月30日に1日の閲覧制限を600回まで(後に1000回に緩和される)、有料会員のBlueは6000回までとし、それ以上はAPI制限と表示されるようになりました。

この閲覧制限はbotや不正な業者を排除するためと説明されており、規制は一時的なものとしていますが、「ユーザーからはすぐに見られなくなった」「何の告知も無く規制しないでほしい」と不満が出ていました。

ここで立ち上がったのがMeta社でTwitterのようなテキストベースのSNS、Threadsをわずか数日で構築し、7月6日(日本時間の7日の朝7時)にサービス開始すると予告しました。(実際にはThreadsは1日前倒しで公開され、日本時間の6日の朝にサービス開始。)

    

なお7月6日のサービス開始から7時間で1000万ユーザーを突破、翌日7月7日には3000万ユーザーになったとCEOであるマーク・ザッカーバーグ(Meta社の共同創業者兼会長兼CEO)が発表しました。

Threadsの主な特徴は、Twitterのようにテキストベースでやりとりが出来るSNSだという点です。アカウントを作る際はInstagramのIDが必須となり、Threads独自のアカウント取得は不可。つまりInstagramを使っている前提となります。

Threads開始時にInstagramのフォロワーをインポートすると、相手がThreadsを開始すれば自動的にフォローした状態となります。



2.2 Threadsで出来ること

Threadsで出来ることを挙げていきます。当然ながらテキスト投稿が可能(文字数制限は500文字)です。画像投稿(10枚)にも対応しています。そのほかプロフィールの編集やフォロー管理、ユーザーのブロックなども可能で、この辺のインターフェイスはInstagramそのままです。



2.3 Threadsで出来ないこと

続いて、Threadsで出来ないことを挙げていきます。

 

  • 投稿検索……検索は可能ですがユーザーのみの検索で投稿の検索はできません。
  • ハッシュタグ……現状ではハッシュタグが使えず反映されません。
  • 画像投稿時に加工……画像投稿時にトリミングやフィルター加工などが出来ません。
  • マルチアカウント……現状ではマルチアカウントに非対応で、ほかのアカウントを使う際はログアウトしなくてはいけません。
  • PC非対応……PCで使うことができず、閲覧のみになっています。

 

そのほかAPIも公開されていないので外部との連携も実装がまだまだ難しいでしょう。



ではTwitterとThreadsの違いはなんなのでしょうか。分かりやすく比較してみました。

 

投稿文字数制限
Twitter…280文字(有料のBlue会員は4000文字)
Threads…500文字

    

一投稿の画像投稿数
Twitter…4枚まで
Threads…10枚まで

 

「いいね」機能
Twitter…あり
Threads…あり

 

引用機能
Twitter…あり
Threads…あり

 

返信機能
Twitter…あり
Threads…あり(初期投稿時にスレッドを作成可能)

 

動画投稿時感
Twitter…2分20秒
Threads…5分

 

アンケート機能
Twitter…あり
Threads…なし

 

認証マーク
Twitter…あり
Threads…あり(Instagram引き継ぎ)

 

閲覧制限
Twitter…あり
Threads…なし

 

PCでの投稿・閲覧
Twitter…可能
Threads…閲覧のみ

 

このように、基本的な機能はThreadsの方が使い勝手が良くなっていると思われます。

ただTwitterを長年使ってきた人からは、「やはりTwitterが使いやすい」という意見も少なくありません。InstagramはTwitterとうまく棲み分けできていますが、ThreadsはTwitter対抗サービスです。TwitterユーザーがThreadsにまるごと移行するには、相当な魅力が必要となります。



ThreadsはTwitterに取って代わるSNSになりえるのでしょうか。まず各SNSのユーザー数を見てみましょう。

<ユーザー数MAU>
Twitter 4億3,600万
Instagram 14.8億
Facebook 29億9,000万
TikTok 10億
※引用元(https://tomoruba.eiicon.net/articles/3893#heading-0

 



4.2 各SNSなどから今後の動向を分析

上記は、代表的なSNSであるTwitter、Instagram、Facebook、TikTokのユーザー数です。圧倒しているのはFacebook、続いてInstagramとなります。Meta社が運営するSNSが上位2位をキープしていて、ここにThreadsが現れました。Threadsは、公開から1日ほどで3000万ユーザーが利用しており好調な出だしといえます。今後のユーザー数の拡大に注目です。

 

Threads は、Instagramからアカウントを引き継ぐため、匿名性は少ないようです。これはMeta社が誹謗中傷投稿を減らすために狙っているともいえ、Twitterのように新規アカウントを作り匿名性のある投稿するのは非常に困難と思われます。

今後ユーザー獲得のためにThreads単体でID取得できる可能性も出てきますが、いずれにせよMeta社は匿名には厳しい運営方針です。

 

現在、Threadsにはセガやソフトバンク、Yahoo!などが公式アカウントを開設しメディアでもYahoo!ニュース、ファッションプレス、GinzaなどがThreadsで公式アカウントを運用しています。

当初Threadsでは、商用利用禁止という利用規約があると言われていましたが、これは誤訳で正確には「商用利用を悪用することを禁止」が正しく、商用利用そのものは問題ないということも一時は話題となりました。



Threadsはローンチしてまだ1日程度です。機能が不足していると言われることもありますが、すでにアップデートで追加される機能も告知済みです(例:アカウントの切り替えなど)。

Meta社CEOであるマーク・ザッカーバーグが「Threadsは10億ユーザーへの明確なビジョンを確認し、その時点で初めてマネタイズについて考えます。」と投稿しました。

このことから、当面は広告などの収益化よりも「サービス安定稼働させること」「ユーザー数を10億まで増やすこと」を優先するようです。

今後益々利用ユーザーが拡大するであろうThreadsの動向は、世界中のマーケターにとっても注目すべきサービスと言えるでしょう。

 

※本記事は2023年7月7日時点の情報をもとにしています。今後、製品仕様や数値状況が変化する場合があります。

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